メイプルの板材からネックを切り出してゆく工程。
でもその前に、この四角い板材のどこをどういう向きで使ってネックにしてゆくか、「木取り」という重要な作業がある。
木目を読み、木の中身を読み、出来るだけこの木を生かせる様なベストな位置を探さなければならない。
いざ切ってみると中に大きなフシがあったり、色が悪かったりして運悪く使えなくなってしまうものも少なくない。
あくまで材料は自然のもの。一本一本違うのであるが、それをできるだけ均一な性質を持つものへと作り上げてゆく。
ネックに使えなかったメイプルは、指板として使われたり、ネック内部の鉄心を押える埋め木になったりと、なるべく有効に「生かす」事を考えてゆく。