先日製作、お納めさせていただいたDST-24,Curly Koaの一本をご紹介。
ご相談から1年近くお待たせしてしまいましたが、ついに先日完成、納品させていただきました。
まず目に入ってくるのは豪華なインレイですが、この部分をお手伝いいただいたのはHotaka Custom Inlay。いつもながら緻密で美しいインレイワークと洗練されたデザインです。
今回はヘッド、指板、ボディに鷲をテーマにしたデザインを考えていただきました。
・ヘッド - 普段は貼り貝と呼ばれる0.1mmほどの薄いMother of Pearl(白蝶貝)を使うことが多いのですが、今回は特別に厚手のM.O.Pを埋め込んでいます。
さらにそのフラワーロゴの頭に羽根を広げた雄々しい鷲がとまっているという手の込みようですが、こんな風に高みに連れて行ってもらいたいもんだなぁ。。。と思ってしまいますね。(^^♪
・指板 - 元々Hotakaさんのサイトに写真が載せられていたエボニー指板バージョンのものを今回メイプル指板用にアレンジしていただきました。親鷲が枝にとまりながら空を舞う子鷲を見ているようにも見えます。
・ボディ - エルボーコンターのトップからカーブしている部分に複雑なインレイが入れられています。もちろん弾いている時には隠れてしまう場所なのですが、ギター全体のバランスを考えてあえてこの場所に決めました。大きな鷲が二羽。両親でしょうか。
コア材はウクレレなどでは良く使われますし、その材料としての美しさから高級家具などや家屋の装飾に用いられますが、ギターに使えるサイズで杢の良いものはとても希少です。
今年T’s Guitarsの30周年モデルを考えた時にも、取って置きのものを6枚選んで製作いたしましたがそのサウンドはやや中域が膨らんで温かみがありながら、材の硬さゆえに引き締まった輪郭が感じられるものです。
5AのCurly Koaトップ/コアバックとインレイが相まってゴージャス感がホントたまらないですね。
おかげさまでT’s Guitarsの30th メモリアルになる一本になりました。
ご依頼いただいたオーナー様。本当にありがとうございました。