某大手G社のネックセルバインディング。ナットをはずして見ると他社との違いが良く分かります。
我が社も含め、普通に使われているバインディングはただの板状態、帯状態でしてもちろん接着剤を使ってしっかりと固定しますが、経年変化や貼り付ける相手の素材によっては、隙間や段差が生じ最悪の場合にははがれてしまうケースがあります。
ところがこのG社の使っているT字型は溝と面で固定されていますからまず、はがれると言うことは無いでしょうね。逆にリペアではがすことも出来ませんから、外側を削り取るしかないです。
ネックやボディのバインディングをきれいに仕上げるのはナカナカ大変で、技術と気配りが必要です。こういった構造の改善やオリジナルの部材を用意するのは小規模のメーカーで簡単に出来ることではないんですが、長い目で見るとそれが逆にトラブル回避や品質向上、ひいてはユーザーからの信頼度に結びつくんですね。