昨日に続いてナットのお話。
—「牛骨」って書くと何だか「豚足」に近いイメージがあって、自分的にはちょっと抵抗があります。いつもはギュウコツというようにカタカナ書きをしますが・・・。(^_^;)
もうひとつナットで大事なのは角度ですよね。写真はアングル付ヘッドの場合ですが、イメージ的に目指しているところは指板とヘッド角の中間程度。そして柔らかく円弧を描くように、弦がなじんでくれるように溝を切ります。
『弦の気持ちになってみて、なんとも丁度気持ちの良い納まり心地!』『きついわけじゃぁないけれど遊んじゃうほどでもない』『指板側のエッジはぴったりフィットでヘッド側に向かうといつの間にかフリーになっているような』気持ちです。
自分が超ちっちゃくなってナットの上で溝を覗き込んでいるような目で見ます。もしくは自分は弦!になったイメージですね。そうすると、丁度良いところが見えてくるような気がするんですね。
T’s Guitarsを始める前も含めると、多分今までに20,000本以上のギター、ベースの弦溝を切っていると思いますが、骨ナットも生き物。いまだに僕はなかなか[迷い]から抜け出せずにいます。(笑)STの場合にはほぼジャストに、LPタイプはややルーズに切りますし、トレモロかハードテイルかでも違います。
でもいつも考えるのは、『弦が気持ち良く、きれいに振動出来るように』ですね。ムズカシイ。。。 僕にとっては<竜に睛(ひとみ)を入れる>ような作業です。