再びスプリングに戻りますが、トレモロが付いたギターではこのスプリングというのは見えないんだけどとても大きな存在ですね。この調整次第で音程の狂いを最低限に調整できたり、アームの重さを変えてみたり、果ては音質自体を変えることも出来てしまったりします。
まずスプリングの強さの調整ですが、ブリッジをフローティングにセットする場合、ベタ付けの場合、さらに強く安定させたい場合と、大きく分けて3つのパターンがあると思いますが、例えばフローティングにセットする場合でも、ノーマルスプリング3本でバランスを取る場合と、パワースプリング2本の時とはスプリングハンガーの位置も違ってきますし、トルクも違ってきます。どちらが良いとはひとくちに云えないんですけれど、両方を試してみて好みのトルク、テンション感を選んでみる価値はありますよ。通常のシンクロでパワースプリングを使うのはためらわれるかもしれないですが、常識を捨てて試してみても良いかもしれません。
逆にRaw Vintageスプリングのようにテンションを弱めにし、4本~5本使うことでVintageの持ち味を楽しめるものもありますね。
ギターを構成するパーツはそれぞれが微妙に音質や弾き心地に影響しています。ひとつだけ変えることでの影響は少ないかもしれないですが、トータルで考えてタイトな方向、逆にゆったりした方向に持ち味を変えることは可能なんですね。
今現在の自分のギターに今ひとつ満足できていない方は、まずは手軽なパーツから調整してみると良いかもしれませんよ。