この秋に卒業30周年イベントなどへ自分が参加させていただく件も頭にあり、またその打ち合わせの折に最近の母校の様子を同窓生から耳にしていたこともあり、非常に久しぶりに(多分卒業後初めて)、自分が通っていた高校の文化祭というものに足を運び楽しませてもらってきた。
この学校は旧制中学校として創設されてから130年を数える(僕が在校していた頃に100周年記念イベントなどもやっていたなぁ-)歴史のある学校で、かつては松本城の敷地内に校舎が建てられていた頃もあったそう。
実のところ、在籍していた3年間はバンド三昧の日々で学校よりスタジオや楽器店にいた時間の方が長かったといっても過言ではないくらいだけれど、でもその3年間は痛い思いも淡い思い出も含めてこの学校に根ざしていて、半分以上改築されて昔の名残りはすっかり少なくなってしまった中、相変わらず天井が高くて暗っぽい、古い第一棟校舎の床に塗られた油のにおいにうっかりタイムスリップしそうになる自分を抑えつつ、正面に松本市街地~松本平、左に美ヶ原~王ヶ頭~鉢伏山、右側に北アルプスを望む嗚呼なつかしの屋上まで上ってきた。
2003年には「さよなら、クロ」という、この学校に居着いて職員名簿にも名を連ねたという実在した犬を主題にした映画も公開された。この時も校舎が映ってチョー懐かしかった。
僕が居た頃にはまだ男子校の名残を残してか、40人ほどのクラスに女子は2~3人だったと思うのだが、今回訪れて男子とほぼ同数の女子、それも今風の短いスカートをはいた至って普通の女子が学校中に居た事が全く新鮮でここだけは以前自分が居た頃と重ね合わせることが出来なかった。いゃ、もちろん良いことだけれどネ。みんな目がキラキラしていて、人が眩しくみえるというのはこういうことかと改めて感じた。思い起こして考えても、自分の15,16,17才の時代にはこのキラキラは無かったんじゃないかな・・・。
さて文化祭。鉄道研究会の展示室では、ジオラマの中を電車を走らせて遊ぶ小学校低学年くらいの子供を捕まえて『この学校はホント良い学校だからネッ、絶対においでねッ』とまじめに口説いている学生が印象的だった。皆この学校のトンボを誇りに思っているようで、実にほほえましかった。