塗装はやはり経験が物を言います。温度や湿度の様子を見ながら木の性質や出したい色に応じてさまざまな塗料を使い分けますが、とりわけ修理となると元々の塗装と新しい塗料との相性もありますので、細心の注意を払いじっくりと様子を見ながら注意深く塗り重ねてゆきます。
良く言われるように薄い仕上がりのほうが鳴りに対しては有効なのでしょうが、こと楽器の保護と言う面では多少の疑問がわきます。カリフォルニアならいざ知らず、高温多湿の日本ではある程度の塗膜の厚さが必要になります。湿気や傷に対してあまりにも無防備な塗装は長い目で見て楽器のためにはなりません。
ティーズギターでは、ラッカー、ウレタン、ポリエステル、オイルを用途に応じて、またお客様と相談させていただきながら、最適と思われるフィニッシュを施しています。